オーボエ


オーボエは世界一むつかしい楽器だと言われている。しかしその音色はそれに見合う
だけの美しさを持ち、聴く者を魅了するだろう。さて、そんな素晴らしい楽器は、オーケストラの
座席でも常に中心に位置し、チューニングで第一音を出す係である、つまりオーボエがオケの
基準音といっても過言ではない。半音上げようが下げようが、皆それに合わせるのだ。
知らないけど。
そしてオーボエの醍醐味はSoloだ。ほとんどの曲にそれは在り、なかなかオイシイ。実は
連ドラ、映画の名シーンでも後ろでオーボエが頑張っていることが多い。

そんなオーボエは残念ながらまだまだ世間的に知名度が低い。友達に楽器を見せるやいなや、
「あ、これなら知ってるよ！『くらりねっと』でしょ？」と言われる。
そしてしまいには担任の先生に、
「オーボエってあれだろ？ラッパみたいな『ブオー』ってなるやつだろ。」
と自信げに説明される始末。他にも何かと難点の多いオーボエであるが、
しかしオーボエパートはそんな逆境に負けない熱いパートである。

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